第12回 藤井 沙央理さん タレント
エジプト古代王朝に憧れを持ち世界遺産に関心を抱く
―― 第8回検定で2級に合格された藤井沙央理さん。検定受検のきっかけを教えてください。
世界遺産に関心があったので検定のことは開始された当初から知っていました。興味を持ったきっかけは、幼稚園の頃にさかのぼります。エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクに一目惚れしてしまったんです。以来、古代都市や遺跡がとにかく好きで古代王朝のお姫様になる妄想をしたりして(笑)。ピラミッドやマチュピュチュなどの古代遺跡の多くが世界遺産に登録されていることを知り、自然と関心を持ちました。こうした遺産には想像の範囲を超える「驚き」があるでしょう?この「驚き」に出会うのがとても楽しいんです。
検定は自分の「好き」がどれくらい知識を伴ったものかを確かめてみたくなり、受検したんです。3級は蓄えた知識でなんとか合格したんですが、2級はなかなか難しかったです(笑)。惜しいところで届かなかったことで、かえってやる気が沸きました。それで第8回検定のときはテキストを読み込み、過去問題にも挑戦するなど、私なりに対策を練ったんです。世界遺産検定事務局が主催されている「1-Dayガイダンス」にも参加したんですよ。
学ぶことで興味関心の幅も広がる。海洋遺産に魅かれてダイビングにも挑戦!
―― 2級挑戦のために本格的に学ばれたということですが、勉強してみていかがでしたか?
2級対策の「1-Dayガイダンス」を受講して特に興味を感じたのは、遺産同士のつながりです。異なる場所にある遺産でも、歴史上のつながりがあったり、根底にある宗教を共有していたりしているんです。そうしたつながりを知ると面白くなってきて、興味関心の幅も広がりました。たとえば勉強するまではヨーロッパの遺跡にはあまり関心がなかったんですが、建築様式という要素で見ると、つながりや流れがあり、面白みを感じるようになりました。
―― 検定に挑戦して、プライベートで何か変化がありましたか?
世界遺産を知ることで、世界各地には「何、これ?」という驚きに満ちた建造物、風景があることを改めて実感しました。エジプトやインドの古代遺跡はもちろんですが、断崖絶壁にある「メテオラの修道院」もスゴイ!「なんであんなところに?」「どうやって?」と、想像を掻き立てられます。その分、旅行したいところが増えて困ってます(笑)。
旅行といえば、2級に合格してから、トルコの「カッパドキア」、「パムッカレ」に行ったんですが、知識があることでより楽しめたように思います。それと、海洋関連の自然遺産の美しさにも魅せられて、勉強をきっかけにダイビングの免許も取ったんです。「グレート・バリア・リーフ」には、ぜひ潜りたいです。世界遺産検定では、遺産の保全についても学びますが、観光が保全に役立っていると同時に、遺産を損なう原因となっている側面もありますよね。観光をはじめとして遺産に接するときの姿勢についても改めて見直さなければいけないと思っています。
2級合格は通過点?知識を深めていずれはマイスターに挑戦!
―― 検定合格は仕事などに活かされそうですか?今後の受検計画も教えてください。
プロフィールの取得資格のところに「世界遺産検定」と書いていると、オーディションなどで世界遺産についてけっこう聞かれるんです。まだまだ語れるほどの知識の深さはないと思うので、勉強を続けいずれは旅番組などのお仕事にもつながれば最高です。実は2級合格のことをブログに書いたら、マイスターの方からご連絡を頂き、ブログでも紹介していただいたりしたんです。2級で満足していられないような(笑)気持ちになっています。自分なりのペースで、1級、マイスターにも挑戦してきたいですね。
今後、検定挑戦を考えている方にメッセージを
世界遺産を学ぶと、世界は感動や驚きに満ちていることを改めて知ることができます。旅をするにしても、知識があると伝わってくるものも多く、奥深さを感じることができます。世界遺産を学ぶことは、旅の楽しみをはじめ人生を豊かにするのに役立つのではないでしょうか。ぜひ多くの方に挑戦していただきたいです。一緒に学んでいきましょう!
プロフィール
藤井 沙央理(ふじい さおり)さん