第19回 加藤 るみさん

SKE48 加藤 るみさん 歌手・タレント

検定に挑戦して、よかったことがいっぱい!ファンの方との交流やお仕事にも、活かしたい!

第19回 加藤 るみさん 歌手・タレント

検定に挑戦して、よかったことがいっぱい!ファンの方との交流やお仕事にも、活かしたい!

―― SKE48の活動と高校生活を両立させながら世界遺産検定3級に挑戦し、合格された加藤 るみさん。挑戦のきっかけは?勉強は大変ではなかったですか?

 中学生の頃から、歴史が好きで世界遺産には興味があったんです。特に、世界遺産を紹介するTV番組で見た「九寨溝渓谷」(中国)の美しさには大感動!「世界にはこんな美しいところがあるんだ!」と、ワクワクしました。SKE48に入ってから、お仕事で「万里の長城」(中国)に行く機会があり、よりいっそう関心を持つようになりました。検定のことはインターネットで世界遺産のことを検索していた時に知ったんです。「こんな検定があるんだ、挑戦してみようかな」と思ってさっそくテキストを購入しました。

そして約半年後の受検を決め、マネージャーさんに受検日のスケジュールを空けていただけるようにお願いしました。

 勉強はお仕事の移動中などの空き時間にテキストを読み、自分なりにノートにまとめました。お仕事と高校生活の両立で忙しかったけど、全然苦にはならなかったですね。だって、文化遺産は「私たちの祖先がこんなにも素晴らしいものを作ったんだ」と感動できたし、自然遺産になっている風景の美しさや壮大さには本当に癒されるし、勉強している時間はとても楽しかったです。ノートも写真を貼ったりして楽しんで創りました。3級を受検しましたが、なんと私が買ったテキストは2級用だったんです!受検当日、他の人が広げているテキストと自分のものが違うことに初めて気が付いて焦りました(笑)。でも合格して、認定証が届いた時は本当に嬉しかったです!

勉強のために写真をレイアウトして楽しく、かわいく創ったオリジナルノートと2級テキストと知らずに購入してしまった『世界遺産検定公式ガイド300』

―― 世界遺産を改めて学び、新たに発見したことは?検定に挑戦してよかったと思うのはどんなことですか?行ってみたい世界遺産は?

 検定に挑戦する前は、世界遺産は美しくて素晴らしい建物や景色のことを指すのだと思っていました。でも検定の勉強を通じて、それだけではなくて奥の深いものだと気づいたんです。たとえば、広島の「原爆ドーム」や「アウシュビツ収容所」に代表される「負の遺産」。世界遺産に認定されていることで、戦争や人種差別といった悲しい歴史が私たちに伝わるし、私たちは、その記憶を心に刻んで未来へと伝えていかなければならないのだということを実感しました。こうしたことを自分なりに多くの人に伝えたいと思って、高校でも「負の遺産」について発表したんです。検定の勉強はこのようなことを含めて、自分のココロをより豊かにするのに役立ったと思います。

 検定挑戦後に地元・岐阜の世界遺産である「白川郷・五箇山の合掌造り集落」に旅行したのですが、旅の楽しみもすごく深くなったと思います。検定で勉強したことにより、そこで生きてきた人々の暮らしに思いを馳せることができ、故郷・岐阜がもっと好きになりました。

 また京都の世界遺産である「龍安寺」や「下鴨神社」などに訪れたのですが、歴史を少し知っているだけでより楽しめました。行ってみたい世界遺産は、数え切れないほどいっぱいあります!特に、文化遺産では「ヴェネツィアとその潟」(イタリア共和国)、自然遺産では「イエローストーン国立公園」(アメリカ合衆国)に行きたいです。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落」に旅行した際の1枚。「勉強するまでは単なる観光地だと思っていたけれど、勉強後は、昔の人々の暮らしを感じられてより楽しめました」(写真:本人より提供)

―― 今後の上級への挑戦計画や、お仕事にどう活かしていきたいかといった夢、そして、これから挑戦される方にメッセージを。

 勉強中や認定後、いろんな人とのコミュニケーションが広がったと思います。お仕事の移動中にテキストを読んでいると、SKE48の仲間にも「世界遺産検定って何?」「世界遺産って、マチュ・ピチュとかだよね」とか興味を感じてもらえましたし、3級に合格したことをブログに書くと、ファンの方にも関心を持ってもらえたようです。握手会でも「平泉に行って来た」とか、中には、「自分も検定の2級に合格した」と報告してくださる方もいるんです。「先、越されちゃいましたね」(笑)とか、会話がより弾むようになったと思います。

 世界遺産は、幅広い人に関心があるテーマだし、そうした人々と交流するためにも、ぜひ、知識を増やしたいですね。2級用のテキストも持っていることだし(笑)、2級には近々、挑戦予定。自分なりに手ごたえ(笑)を感じているので、できれば、マイスターまで挑戦して、極めたいですね。そして、ファンの方と「SKE48と巡る世界遺産の旅」なんていうツアーができればいいなぁ・・・。世界遺産を紹介する番組のリポーターのような仕事もできればステキだなと夢見ています。

 世界遺産検定に関心をもっておられる方には、「検定の勉強は、勉強自体が絶対、楽しい!」と言うことを伝えたいです。ぜひ、楽しみながら挑戦してください!

「検定の勉強は『やらなくちゃ』という感じじゃなく、楽しみながらできました。だから上級にも挑戦したいと思える。皆さんも、ぜひ、楽しんでください」

(2013年2月)

プロフィール
加藤 るみ(かとう るみ)さん

サンミュージックプロダクション所属
1995年3月9日生
2009年SKE48第2期生オーディション合格
チームSメンバー
キュートな丸顔がチャームポイント
世界遺産の他に、釣りが趣味

公式ブログ
SKE48オフィシャルサイト
http://www.ske48.co.jp/