認定級 3級
大野 夏未 さん
大学生
―― 大学では観光コミュニティ学部に所属しているそうですね。どのようなことを学んでいるのですか?
観光コミュニティ学部は「観光」と「コミュニティ」をキーワードに、人と観光、人とコミュニティについて学ぶ学部です。学部がら、世界遺産検定の名前は入学当初から耳にしていました。検定を受けようと決めたのは、資格を就活や仕事の場で活かしたいと思ったからです。検定のHPでも「面接時に検定の話で盛り上がった」「旅行会社で企画を立てるときに世界遺産の知識が役に立った」という認定者の体験談がいくつも紹介されていたので、自分も挑戦してみようという気になりました。
検定は3級から挑戦してみたのですが、勉強自体が面白かったですね。一緒に受検する友人も多かったので、問題を出し合うなど楽しく勉強しました。「世界遺産の勉強をしている人あるある」かもしれませんが、『アルベルベッロのトゥルッリ』の響きが気に入って、『アルベルベッロのトゥルッリ』と言い合って盛り上がったりもしました(笑)。
―― 世界遺産を学んだことで、どのような変化がありましたか?
文化の多様性に触れたことで、「世界についてもっと知りたい」と思うようになりました。もともとは日本史も世界史も苦手だったけれど、そういったことにも興味を持つようになりましたね。世界遺産に関する知識もさらに深めたいと考え、3年時には世界遺産に関する授業も受講しました。講義の内容は、世界遺産条約の概論やそれぞれの遺産の登録された背景などです。動画や写真を見ながら、世界遺産をより深く学ぶことができました。
今は、国家試験の「総合旅行業務取扱管理者」をとるための勉強をしていますが、その中に「海外地理」という項目があります。海外の主な都市や観光地、それにまつわる歴史に関する知識が問われるのですが、世界遺産もたくさん取り上げられているので検定で勉強してきたことがとても役に立っています。
検定の上位級にも挑戦中です。これまでに2級を2回受けて、2回とも1点足らずに不合格という悔しい結果になっています。何としても在学中に2級を取得し、就活に役立てたいです。
―― 今後、どんな場面で世界遺産の知識を役立てようと思いますか?
将来は、ホテルや旅館へ就職し接客業に就きたいと考えています。都市型の宿泊施設よりは、温泉やリゾート地などで、訪れた人に「来て良かった」と感じてもらえる接客をしたいですね。温泉地やリゾートには、外国からの観光客もますます増えるだろうと言われています。さまざまな国の人をお迎えするなかで、世界遺産は国境や世代を超えた共通の良い話題になるのではないでしょうか。「お客様の国には〇〇〇という素晴らしい遺産がありますよね」といった会話のきっかけになるのはもちろん、世界遺産を通じて学んだその国の歴史や文化もコミュニケーションに役立つと思います。検定で得た知識を精一杯活かして、どんなお客様にも温かいおもてなしを提供できる接客のプロになりたいです。
(2019年10月)