竹中 友花さん/高校生

認定級 2級

竹中 友花 さん

高校生

世界遺産の学習で得た知識を基にもっと広い世界へ活躍の場を広げたい

―― 世界遺産検定を知ったきっかけ、受検の動機を教えてください。

 もともと私の家ではNPO法人 NAGOMI VISITという団体に登録し、ホームビジット(※1)のボランティアをしていました。コロナ禍以前は海外からのゲストがよく家に遊びに来ており、ゲストとは互いの国の文化を紹介しあうなどさまざまなコミュニケーションを取っていました。その際に強く実感したのが、相手の国に対する知識があるかないかでは話の弾み方や理解の深さが違うということです。世界の人々と交流をするために、もっと知識がほしいと考えていた矢先、母が検定の存在を教えてくれました。世界遺産検定では、素敵な遺産や雄大な自然について学ぶだけではなく、世界遺産を通じてその国の文化や歴史などさまざまなことを学べると知り、受検してみようと思いました。
 実は、歴史も地理もまったく得意ではないのですが、世界遺産の勉強はとても楽しかったです。試験勉強している時期に、テレビの旅番組で勉強した遺産が取り上げられていたりすると、「この遺産、知ってる!」「テキストに載っていた内容が紹介されている」などと嬉しくなったりもしました。

―― 世界遺産検定を受けてみて、良かったことはありますか?

 検定の学習で得た知識は、学校の社会科の授業で役立っています。世界史の授業では世界遺産に関連する歴史上の人物や出来事、地名などが数多く取り上げられます。世界史を理解するうえでの基礎が、知らず知らずのうちに身に付いていることを実感しています。
 また、世界の広さを知ると同時に、日本の良さに気づくこともできました。たとえば、検定の勉強をするまでは「アフリカ」という地域について漠然としたイメージしかありませんでした。アフリカにある遺産を勉強したことで、一口にアフリカといってもそこにはさまざまな国があり固有の文化や自然、歴史があると知ることができました。
 海外のことを学ぶと、次は「日本はどうなのだろう?」と改めて自分の住む国に興味を持つようになりました。そのなかで私が特に惹かれたのは、日本の四季折々の豊かな自然とそれを活かした文化です。京都の寺社仏閣など、季節によって表情が変わる様子は日本ならではの素敵な光景ではないでしょうか。世界を知ったからこそ、日本が持つ独自の文化の素晴らしさに気づけたのだと思います。

検定の学習はテキストを中心に。「勉強している気がしないくらい、楽しく学ぶことができました」

―― 検定で得た知識は、ご自身の将来や進路にどのような形で活かせそうですか?

 私には、世界で活躍するアクションムービースターになり、「日本と世界をつなぐ架け橋になる」という夢があります。その足掛かりとして、7月にアメリカで開催される「ミス・ティーンインターナショナル2022」(※2)に日本代表として参加します。このコンテストでは、「今、自分がどのような社会貢献活動をしているか」「今後、どのような社会貢献をしていきたいか」をスピーチする機会があります。スピーチでは世界遺産を取り上げ、「人類共通の宝である世界遺産を世界中の人たちと共に守り、平和で明るい世界を作っていきたい」と話をする予定です。
 その他にも、日本国内の高校生約300万人を対象としたスピーチコンテスト「全日本高校生SDGs英語スピーチコンテスト」や外務省後援「第3回子ども世界平和サミット」などのさまざまなイベントに参加をする予定ですが、そういった場でも世界遺産の素晴らしさを継続してPRしたいと考えています。
 世界遺産は、世界の人々との共通の話題であり、互いのバックグラウンドの理解を深めることができる絶好のツールです。世界遺産の学習で得た知識を基に、もっと広い世界を知り、活躍の場を広げていけるよう頑張ります。

※1「ホームビジット」…自宅に留学生などを招き、日常生活を紹介する交流
※2「ミス・ティーンインターナショナル2022」…ティーンのための社会貢献に基づくコンテスト 

(2022年6月)