藤井 翼さん/高校生

藤井 翼さん

認定級 マイスター・プラチナ・ シルバー

藤井 翼 さん

高校 3年生

将来の目標は、ユネスコの親善大使!

―― 世界遺産検定に興味を持ったきっかけは?

 世界遺産は小学生の頃から好きでした。それで、中2のときに「世界遺産の検定があればいいな」と思っていたら、書店で検定用のテキストが発売されていて「よっしゃ!」と思いました。さっそく買って勉強し、中3のときにブロンズ(現3級)を受検。学校の勉強よりも熱心でしたね(笑)。
高1で中級(現1級)を受けたときは、ウィキペディアとか、講談社の「週刊世界遺産」(全100巻)が役立ちました。写真がたくさん載っているのでイメージがわきやすかったんですよ。

 マイスターの試験は論述式で、知識ではなく自分の考えを問われます。考えすぎると混乱してしまうので、どんな問題が出るのか予測はしませんでした。それに小さい頃から日記や作文を書いていましたから、論述自体は苦痛ではありませんでした。とは言うものの、自信はなかったので、合格の封筒が届いたときにはすごくうれしかったです。

 そしてマイスターに合格したとき、高校の集会で表彰されたんですよ。その後コンビニでお弁当を買っていたら、同じ学校の生徒に「マイスターや!」と言われて、すごく恥ずかしかったですね(笑)

―― 行ってみたい世界遺産、将来の夢は?

 絶対に行きたいのはグランド・キャニオン国立公園! 大自然を前にすると、自分のちっぽけさを感じると思うんですよね。
ただ、今すぐには行きたくはないんですよ。マイスターに合格したといっても、まだまだ知らないところがいっぱい。もっと成長して、ほかの世界遺産のことを知り尽くした上で行きたいと思っています。だからもし今、父に「グランド・キャニオンに行こう!」と誘われてもきっぱり断りますよ(笑)。

 将来の目標は、ユネスコの親善大使になること。そして世界遺産関係の仕事につきたい。これは人生の最終目標です。夢は険しいほど頑張れるものであるはずです。しかしどういうルートで達成するかは考え中。まずは大学で西洋史を学び、検定でもあまり手をつけていないヨーロッパを旅行してみたいですね。

 小中学生でこれから検定に挑戦する人たちに言いたいのは、世界遺産だけでなく、学校の勉強もしてほしいということ。僕が言えた事じゃないですが(笑)。特に世界史の勉強はすごく役に立ちます。世界遺産は総合的な学問ですから、世界史や日本史や美術史などの学校の学問を勉強することにより、自然に世界遺産の知識もついてくるんです。ひとりでも多くの学生が世界遺産に興味を持ち、受検してくれればいいと思います。

高校2年生のときにホームステイでオーストラリアに滞在。オペラハウスを訪れた。「みんなは家族との触れ合いを楽しんでいましたが、僕は世界遺産に直行(笑)」と藤井さん