認定級 1級・シルバー
西田 大介 さん
人材サービス業
―― 世界遺産検定に興味をもった経緯は?
もとはと言えば、高校時代から世界史が好きだったんです。特にギリシャやローマなどの神話とともに人々が生活していた時代、さまざまな王朝が覇権を争って複雑に影響しあう中世の構図、ルネサンスや大航海時代、さらには巨大なモンゴル帝国やオスマン帝国の盛衰など、世界観が壮大で、ものすごく知的好奇心をかき立てられたのを覚えています。
エジプトのピラミッド、ギリシャのパルテノン神殿、インドのタージ・マハルなど、歴史的建造物を参考書などで目にする機会も多かったのですが、その美しさと大きさには圧倒されっぱなしでした。誰が、どんな目的で、当時の技術でどうやって作ったのか、そして今なおその姿を留めているなんて、とにかく驚くしかない内容ばかりで、「知りたい!」ことだらけ。高校卒業後も世界遺産(と思しき建造物)に興味を持ち続け、テレビ番組や週刊誌を見続けていたのは、とにかく「知りたい」という欲求が原動力だったと思います。
そんな中、書店で世界遺産検定のポスターを見かけ、これは勉強して受検するしかないだろう、と(笑)。将来、この資格を生かして…などの考えはなく、この受検をきっかけにさらに勉強ができるというのがうれしかったですね。
―― 今回の1級の受検に向けて、どんな勉強をされたのですか?
基本的にはテキストを読み込むことを徹底しましたが、ただ目で文字を追いかけているだけでは頭に入ってきませんし、眠くもなりますから、自宅にいるときは音読したり(笑)、各遺産に共通・関連するキーワードを手書きでせっせとノートにまとめたりしました。
テキストに真っ向勝負を挑んで「世界遺産を覚えよう」と漠然と勉強するのではなく、例えば「ムガル帝国のシャー・ジャハーンという皇帝が関わった世界遺産は…」とか「ヨーロッパでワインの産地や出荷港として繁栄した都市(世界遺産)は…」、「仏教ゆかりの地として世界遺産になっているのは…」など、いくつかをセットになるようにして覚えた方が覚えやすいと思います。
また、そうすることで世界遺産同士の横のつながりや、同じ時代にできたものがわかります。ひとつの国の遺産を順に覚えていくより、もっと広い視点で、まさに「世界」遺産としてとらえることができて、楽しく勉強ができました。
今回、せっかく1級の認定を受けたので、こんな検定があるんだよと周りの人たちに世界遺産の素晴らしさや守る大切さを広めながら、マイスター認定を目指して勉強を続けたいと思っています。