認定級 1級・2級
世界遺産スペシャリスト・ショウ さん
旅行系編集者(株式会社たびゲーター)
―― 2013年12月の検定で1級を取得し「世界遺産スペシャリスト」に認定されました。現在の仕事内容と検定を知ったきっかけを教えてください。
Yahoo!トラベルのページ企画・編集・執筆を担当しています。あるとき書店で世界遺産検定のテキストを目にし、興味を持ちました。自分が保有していた「総合旅行業務取扱管理者」の資格と「世界遺産検定1級認定」をあわせると、「世界遺産スペシャリスト」の資格を得られると知り、「これだ!」と思いました。編集者としてより専門性の高い情報を発信したいと考え、受検を決意しました。
1級は難関でした。テキストを丸暗記しても意味がないと思い、ひとつひとつの遺産について自分なりに調べてまとめることにしました。遠回りにみえますが、まとめている間に知識が自然と頭に入ってくるし、その時間自体がとても楽しいものでした。世界遺産には世界の各地でさまざまな時代を生きた人々の「想い」が込められています。その「想い」に触れることは「今自分が生きている世界がどんな風に作られてきたか」を知ること。本当に知的な刺激に満ちた時間でした。
―― 「世界遺産スペシャリスト」の資格を仕事でどのように活かしていますか。また今後の抱負について教えてください。
「世界遺産スペシャリスト」としての活動は会社も応援してくれています。今後スペシャリストの知識を活かして、世界遺産の特集ページを作り、世界遺産を旅する魅力を多くの人に紹介したいです。現在日本に18件ある世界遺産や、これから世界遺産登録を目指す候補地は、旅の魅力に満ちたスポットです。まずは日本の世界遺産を特集するページを作りたいですね。
これまでもさまざまな記事を企画・編集・執筆してきましたが、あくまでも「媒体側の一員」としての発信でした。今後は世界遺産の専門家である「世界遺産スペシャリスト」として「自分の名前」で情報発信ができる。旅行編集者として、新たなステージで仕事ができることはうれしいですね。また、「ロマンティック世界遺産」と題した個人ブログを作成中です。亡き妻のために建設された「タージ・マハル」など、ロマンティックなエピソードや伝説を持つ世界遺産はたくさんあります。こうした背景を知っていただくことで、世界遺産旅行をより楽しんでいただけるような情報を発信していきたいです。
―― これから検定に挑戦しようとされている方にメッセージを。
旅行業に従事していて世界遺産に関する仕事をしたいと思っている方にはぜひ「世界遺産スペシャリスト」を目指していただきたいです。また、「専門分野」を持ちたいと思っている編集者・ライターの方にも「世界遺産検定」は注目の資格です。もちろんそうした方に限らず、若い方にも挑戦してほしいですね。世界遺産を学ぶことは、歴史、文化、人々の考え方など、世界の多様性に触れること。そうした経験を若いうちにしておくことが、今後の人生に与える影響は少なくないと思います。
(2014年9月)