認定級 2級
大原 優 さん
テレビ局勤務 営業職
―― テレビ局の新人で毎日忙しい中、世界遺産検定に興味を持ったきっかけは?
学生時代から勉強意欲を盛り上げ目標になってくれる資格試験は好きだったんです。ある日「何か面白いものないかな…」と、フラフラ立ち寄った本屋でたまたま目に入ったのが世界遺産検定。もともと旅行も好きですし、2級用のテキストを買ったら写真はカラーできれいだし、読み物として面白かったんですね。それで趣味と実益を兼ねて受検することにしました。新人なので初対面の人ばかりですが、旅行のことを切り口に話しかけたり、ウンチクで盛り上がったりできるのではないかと思います。
―― 東京大学を卒業してまだ2年目、試験勉強の仕方はバッチリだと思うのですが、世界遺産検定に効率の良い勉強法はあるのでしょうか?
2級受検時は、まずテキストを繰り返し読みこみました。ノートに沢山書くと時間がかかりすぎるからです。それから過去問を買ってきて、まず2級を過去2回分、次に1級も過去2回分だけやり、できなかったところをチェックして全部やり直しました。電車の中の時間などは使わず、休日の午前中にカフェや図書館で集中して覚えていましたね。あと、写真がキレイなテキストを取り出して、自分が行ってみたい所の様子や歴史の栄枯盛衰を楽しく盛大に妄想しました(笑)。行ったことがある好きな世界遺産、例えば文明の交差点トルコは後からテキストで学ぶと出来事や歴史の繋がりがわかって謎が解けたように感じたり、写真でその時気づかなかった建造物の特徴がわかったりして、より楽しく旅の思い出を味わうこともできました。
テストの技術的な面は、大学入試センター試験の世界史勉強法と大体同じです。過去問をやってキーワードを覚えるのは大事ですし、似たような遺産は迷ったら解答項目の文字数で判別したりもしました。
1級対策としては、細かく覚えるための工夫をしています。2級のテキストをかなり詳しく暗記して、それに1級のテキストの知識をさらっと上乗せする感じです。文化遺産を勉強する時は世界史教科書、自然遺産の時は地図を並べておき、学生時代の知識とリンクさせて原因と結果などの経緯を理解して覚えています。テキストは地域別なので、年代別にまとめ直すと歴史好きには楽しいし覚えやすいです。
(2015年9月)