認定級 2級・3級
平野 映薫 さん
大学生
―― 世界遺産検定は2014年12月に3級、2015年7月に2級を取得されています。検定に挑戦した理由と受検の感想を教えてください。
高校2年生のとき、初めての海外旅行で台湾に行き「ほかの国にも行ってみたい」と、海外に興味を持つようになりました。そこで観光学が学べる今の短大に進学を決めました。
世界遺産検定を知ったのは進学してからです。世界遺産論を受講したのですが、この授業では3級のテキストを使っていて受講生はほぼ全員が3級を受検します。私もその流れで、3級を受検しました。
もともと歴史は苦手だったのですが、世界遺産は遠い昔にできたものでも、今なお実在しています。自然であれ、人間が造ったものであれ、そこに行けば実際に目にすることができる、そこがおもしろいですよね!
また、知識が増えると「世界遺産を実際に見てみたい」という気持ちがふくらんでいきます。世界遺産の勉強をしてから、富岡製糸場や姫路城に足を運びました。
―― 世界遺産論の受講者でも2級を受検する人は少ないそうですね。2級を受けようと思ったのはなぜですか。
世界遺産検定を取得することは、短大在学中の目標のひとつでした。3級を取得した瞬間、もっと知識を深めたい、2級にも挑戦したいという気持ちが確かなものになったんです。
私は勉強するときに自分で穴埋め問題を作ったり、レイアウトを工夫してノートを作ったりするのが好きで、世界遺産検定に関してもそんなふうに対策しました。ただ、2級は最初の受検では59点で不合格だったんです。1点に泣きました(笑)。くやしくて絶対に合格しようと決意し、次の受検で合格することができました。1級にもぜひ挑戦したいです。
―― 就職活動の面接では、世界遺産検定のことが話題になったそうですね。
はい。世界遺産検定や世界遺産について質問され、私は「負の遺産」を説明しました。悲しい歴史を象徴する「負の遺産」を残すことに反対する声もありますが、私は忘れてはいけない出来事を未来に伝えていくために残しておくべきだと考えています。面接でもそうお話させていただきました。一度、失敗した2級に再チャレンジして合格したこともアピールできたし、なにより面接官の方と話が盛り上がり、緊張がほぐれたのが良かったです(笑)。就職先の書店には、イタリアや中国など、海外出身の同僚も多いので、世界遺産の話題をきっかけに仲良くなれたらうれしいですね。
(2016年2月)