認定級 3級
横川 璃乃 さん
高校生
―― 半田東高等学校では、社会科の江平原卓哉先生が中心となり、団体受検を行っています。横川さんは、その第1回目の団体受検で3級を取得していますが、受検のきっかけを教えてください。
世界遺産の存在は知っていましたが、検定については知りませんでした。授業中、江平原先生が受検を勧めていたこともあり、検定に挑戦することにしました。2年生の12月のことです。社会科が得意だったので、世界遺産検定って面白そうだな、社会科の延長線上として勉強しやすいかなとも考えました。結局、大学は推薦で決まったのですが、検定の勉強が社会科の入試に役に立つかなという思いもありました。団体受検ということで、いつも通っている高校で受検できるということも大きかったです。
―― 検定に向けてどのような勉強をしましたか。
検定の2か月くらい前から、先生が作ってくれたプリントで勉強しました。先生のプリントは過去問が中心で、同じものを繰り返し解くことでミスを減らしていきました。穴埋め問題からはじめ、だんだんと難易度をあげていきました。最初は学校の勉強と並行していましたが、受検直前は世界遺産の勉強ばかりでしたね。試験の手ごたえはありました。けっこうできたんじゃないかなって(笑)。
もともと社会科、とくに歴史が好きなので、勉強は苦痛ではありませんでした。歴史や地理が関わっていたり、学校の授業では習わないことも学べたり、むしろ楽しかったです。そもそも私には世界遺産に関する知識がほとんどなかったので「これも世界遺産なんだ!」といった発見もありました。日本にもたくさんの世界遺産があることを知り、大きな刺激を受けました。
―― 世界遺産検定に挑戦してよかったと思うことはどんなことですか?
検定の勉強をするまでは、自然遺産、無形文化遺産についてはまったく知らなかったんです。検定の勉強を通して、日本の新しい面を知ることができたのは、自分にとって大きなプラスになっていると思います。その知識をどのように活用できるかはまだわかりませんが、実際に世界遺産を目の当たりにしたとき、その世界遺産についての背景を知らなかった頃より深く感じるものがあるかもしれません。
大学に進学したら、いろいろな世界遺産を見に行きたいです。今いちばん行きたいのはフランス。モン・サン・ミシェルは自分の目で見てみたいですし、フランスには他にも魅力的な世界遺産がたくさんあるので。そんなことを考えると、わくわくしてきます。
―― 進学先の大学の学部でも公開会場を利用した団体受検を行っているようです。上の級を目指しますか。
そうなんですか!ぜひ挑戦してみたいです。得意分野の社会につながる世界遺産の勉強は本当に楽しかったので、もっとたくさんの知識を得て、自分の財産にしたいです。
(2017年2月)