2022年10月3日(月)~12月23日(金)の期間で開催した世界遺産×SDGsチャレンジ!プレゼンテーション部門は、全国から223チームに応募をいただきました。2023年1月31日(火)、事務局にて厳正なる審査を行い、各探究課題で最優秀賞1チーム、優秀賞3チームが選ばれましたので発表いたします。
プレゼンテーション部門 2022年度の探究課題
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世界遺産を活用した持続可能な観光を考えよう
旅行者が集中する観光地では、交通渋滞や混雑、ごみのポイ捨てや私有地への無断侵入などさまざまな観光由来の問題が発生しています。観光地が持続的に発展していくために、私たちができることはなんでしょう。
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彦根市の持続可能な街づくりを考えよう
彦根城の世界遺産登録を目指す彦根市には、春や秋の観光シーズンになると非常に多くの人々が彦根市を訪れます。彦根城・彦根市を訪れた人が気持ちよく観光するにはどうすればいいのかまちづくりの観点から考えてみましょう。
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産業遺産を例に持続可能な産業のあり方を考えよう
ものを生み出し、提供する「産業」は私たちの生活に欠かせないものですが、環境や社会の変化などでその持続可能性が脅かされることがあります。持続可能な産業のあり方について、産業遺産を例に考えてみましょう。
世界遺産を活用した持続可能な観光を考えよう
最優秀賞(1チーム)
チーム名:沖縄プロジェクト
チームメンバー:山下さくら、宮田和奏、根本綺乃
企画タイトル:沖縄の伊江島におけるサステナブルツーリズム -修学旅行の滞在型学習と次世代につなぐ沖縄戦の伝承に関する研究-
審査員より
大学教授へのインタビューや、修学旅行時の学生アンケートなどの実行力、行動力は高く評価したいところ。今後のアクションプランまで具体化されており、非常に期待ができます。スライドは見やすくまとめると完璧。
内容の素晴らしさはもちろん。チームワーク、研究への前向きな姿勢、楽しさまでが伝わってきました。実際に訪れていること。人の話をじかに聞いていることが功を奏し、聞き手を巻き込むプレゼンになっています。ひとつだけ指摘したいのは、資料の文字が多すぎること。 見る側をもう少し意識できればパーフェクトでした。
実際に沖縄に行って、現地の人の話も聞いてまとめているため、とても説得力のあるプレゼンになっていると思います。最後の動画の演奏は感動しました。SNSや図書館に本を置いたり、継続的に専門家の話を聞くなど、行動力があって素晴らしいと思います。スライドによっては情報量が多すぎたので、もう少し余裕を持って作った方がより伝わるんじゃないかと思いました。
非常にレベルの高い資料と考察で見ごたえがありました。また観光地の社会と産業の全体像から細部におろしていく方法で分析していた点もよかったと思います。一方で滞在型観光からの分析・調査の報告としては素晴らしかったのですが、皆さんが考えるより具体的な解決策にもうすこし時間を割いていたらより素晴らしいものになったと思いました。
優秀賞(3チーム)
チーム名:Satooooと愉快な仲間たち
チームメンバー:佐藤陽奈、佐藤康生、坂田大和、久保心乃
企画タイトル:Overtourism in Venice,City of Water
チーム名:P-nuts
チームメンバー:山﨑詠弓、千葉想代子
企画タイトル:伝承 ~自然の美を未来へ~
チーム名:ツインシュガー
チームメンバー:佐藤美羽、佐藤結来
企画タイトル:「知る」から始める持続可能な観光
彦根市の持続可能な街づくりを考えよう
最優秀賞(1チーム)
チーム名:ダイナソーズ
チームメンバー:伊藤凜紀、青山将真、後藤友希
企画タイトル:彦根で観光したい!世界一綺麗な世界遺産へ
審査員より
いろいろな映像を織り交ぜて、見ごたえのある動画に仕上がったと思います。観光の醍醐味の一つは、楽しい体験です。提案の1つであるからくりゴミ箱は、子どもにも大人にも楽しんでもらえると思います。学校の先生や友達にも体験してもらって、説得力が増したと感じました。みなさんのパフォーマンス、最高でした。
アイデアのユニークさ、チームワーク、聞き手をぐいぐい巻き込む力、見事でした。プレゼン動画の構成はテレビ局クラス。「からくりゴミ箱」を実際に作り、試しているシーンは今回のプレゼンで一番目を引きました。先生の感想も効果的です。助言するならば、SDGsにもう少し言及していればパーフェクトでした。楽しませていただきました。
ごみ箱を利用して新たなブランドを作るというのは面白い発想でした。生徒や先生も動画に登場し、ユニークな仕上がりになりました。もう一歩踏み出し、彦根だからこそ保存していきたいものは何か、考察と調査があればさらに良かったでしょう。スライドはみやすく動画も入れて飽きない展開であった。
話の展開、映像の作り方、プレゼンの仕方、すべてにおいて文句なしの満点でした。原稿ではなくカメラをちゃんと見て笑顔でプレゼンをしているのも良かったですし、実際にゴミ箱を作って友達や先生方に試してもらって、その後インタビューで感想を聞くという流れも完璧でした。(外国人の先生を選んだのがうまい!)彦根に行ってみたいと思いましたし、ダイナソーズのメンバーにも会ってみたいと思いました。
具体的にゴミ箱を作って検証しているところが素晴らしかったです。このアイデアであればすぐに使えるものだとと思います。また具体的に示していることで理解もしやすかったです。街づくりの中でスモールスタートできる解決策として実行に向けて動いていってもらいたいです。
優秀賞(3チーム)
チーム名:日本の未来
チームメンバー:高島彩花、杉村桃花、仲野マリア、斉藤のどか
企画タイトル:彦根市を人に寄り添う観光地に!
チーム名:高1J
チームメンバー:武田光、青木輝夜、池田寧音、小松華子
企画タイトル:モバイルウォーキングアプリ「Hello! Hikone!」~持続可能な遺産にする 10代の私たちの提案~
チーム名:チョココロネ
チームメンバー:澤田大輔、内堀悠、福永圭佑
企画タイトル:空き家をカフェに改築
産業遺産を例に持続可能な産業のあり方を考えよう
最優秀賞(1チーム)
チーム名:英国パンダ
チームメンバー:佐々木心音、菅野蘭
企画タイトル:―私と環境と観光と― 自然環境と観光から持続可能な産業を考える
審査員より
関係者へのヒアリングや参考文献の活用などから説明がわかりやすかった。現在、自治体では、遺産施設の維持管理費の高騰や観光産業の活用(見学者の減少)が課題であり身近に検討できる提案内容で好感が持てた。
二人ともしっかりとカメラを見て、よいテンポで語っています。動画資料とも見事にタイミングあっていますね。取材も的を射ています。また、ミディ運河、フィリピンのコルディリェーラなどの説明によって世界比較で産業遺産を考えることができました。私たちがすぐにできることまで言及している点も好感がもてます。
大変すばらしいです。世界遺産をよく勉強しつつ、電話インタビューを行う行動力も非常に評価できます。富岡製糸場の観光産業での利活用、ミディ運河やフィリピンの棚田の事例も交え、切手の再利用等のアイディアも出し、調べたことと、最後の提案がマッチしていました。ぜひこれらを次のアクションに繋げてください。
とても良くまとまっていてわかりやすいプレゼンだと思いました。自分たちで富岡製糸場の担当者に取材をしたことや、ベンチマークとなる世界の産業遺産を例示したことでプレゼンの説得力が増しています。最後に自分たちにできることとして提案された「グッズアイデアコンクール」は、実現出来たら面白いのではないかと思いました。若い世代から募集することで、彼らに産業遺産に興味を持ってもらえるという「一粒で二度おいしい」考え方も良いと思います。
産業遺産の活用や課題解決のことを非常によく調べており実行力の点で高く評価できるものでした。解決策としても具体的だしすぐにでも取り組めるものだと感じました。あとは解決策が産業遺産の維持や保護に重きを置いている感じがしたので、「持続可能な産業」という点から産業そのものにより焦点が当てられていたらもっとよかったと思います。
優秀賞(3チーム)
チーム名:人間関係
チームメンバー:柘植鈴日、大平夏綺、小川優羽、竹内一生
企画タイトル:環境保護の上に接木されたる経済発展
チーム名:Valt
チームメンバー:高橋愛奈、服部日南子、中塚凱
企画タイトル:スマトラ島の熱帯雨林遺産
チーム名:チームヒュッゲ
チームメンバー:榊󠄀鞠花、神愛結、前田佳音
企画タイトル:産業遺産から考える未来の産業の在り方