解説
スペインの作曲家のロドリーゴは1939年に代表作「アランフエス協奏曲」を作曲しました。哀愁をおびた旋律で知られる第2楽章がとくに有名です。『アランフエスの文化的景観』として世界遺産に登録されているアランフエスは、首都マドリードから約50kmにある都市で、15世紀以降にカスティーリャ王やスペイン王によって整備された離宮や多くの庭園が残っています。周囲の自然と調和のとれた景観が高く評価されています。ロドリーゴはスペイン内戦(1936~1939)によって被害を受けたアランフエスの惨状に心を痛め、平和の祈りをこめて「アランフエス協奏曲」を作曲しました。