解説
スコータイは、古代インドの言語であり、上座部仏教の経典で使用されているパーリ語で「幸福の夜明け」を意味します。スコータイ朝はタイ族最初の王朝で、スコータイはその首都でした。タイ族はもともと中国南西部の四川・雲南方面に居住していましたが徐々に南下し、13世紀にモンゴル族が中国に侵入するとインドシナ半島に定着。カンボジアのアンコール朝から自立し、スコータイ朝を立てました。
3代国王のラームカムヘーン王が上座部仏教を国教として以降、今日まで多くのタイ国民が上座部仏教を信仰しています。タイ語を表記するタイ文字が制定されたのもラームカムヘーン王の時代だといわれ、様々な点でスコータイはタイの源流となる王朝です。