平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―(日本国)
Q.
中尊寺創建当初の姿を残す金色堂。その内陣部分の装飾に使用されている素材は何でしょうか。
【1】 べっ甲
【2】 トルコ石
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※せかけんクイズの内容は実際の試験問題とは異なります。
解説
『平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―』に含まれる金色堂には、夜光貝と呼ばれる南洋に生息する巻貝が装飾に使われています。このように貝を用いた装飾技法を「螺鈿(らでん)」と言い、金色堂には豪華絢爛な螺鈿細工が見られます。
他にも、アフリカゾウの象牙やラピスラズリ(青色の鉱石)など大陸から持ち込まれた素材や、漆に金粉をまいた「蒔絵(まきえ)」といった、奥州の名産品を利用した装飾も見られます。金色堂は阿弥陀如来像を安置する阿弥陀堂であり、藤原氏4代の霊廟でもあります。
浄土思想に基づく平和を実現しようとした、奥州藤原氏の繁栄と願望を現代に伝える貴重な建造物です。