解説
「卵城」の名の由来は、ラテン語詩人のウェルギリウスが地下に魔法の卵を隠したという言い伝えに由来します。この卵には「卵にナポリの運命がかかっている」という呪文がかけられ、卵が崩れる時ナポリの街も崩壊するのだと信じられてきました。14世紀に卵が崩れたという噂が広まると、ナポリ市民はパニックに陥ったそうです。
イタリア共和国のナポリは、古代ギリシャによって建設された植民都市を起源としています。19世紀にイタリア王国に併合されるまで、様々な国の統治下に入るも、海上交易で栄え独自の文化を発展させてきました。美しい街並で名高く、イタリアのことわざでは「ナポリを見てから死ね」とまで謳われています。