ハワイモンクアザラシは、ハワイの言葉で「イリオホロイカウアウア(ilioholoikauau)」と言い、"dog that runs in rough water"(荒波を走る犬)という意味だそうです。この地域の固有種ですが年々数が減っているとされ、絶滅危惧種に指定されています。
『パパハナウモクアケア』の一帯は世界最大級の海洋保護区のひとつで、サンゴ礁や海底火山を含む環境の中、多様な生物が生息しています。また、ハワイの先住民が生命発祥の地と考える場所でもあり、ニホアとマクマナマナという2つの島には、西欧化以前の定住跡が残っています。このような背景から複合遺産として登録され、また自然と人間の共生を示していることから、文化的景観の価値も認められています。