解説
ヒエラポリスの神殿には「プルトニウム」と呼ばれる洞窟があり、一帯では動物が即死してしまったそうです。近年の研究により、その原因は洞窟内の亀裂から放出される高濃度の二酸化炭素だと判明しました。「プルトニウム」は冥界の神プルート(ギリシャ神話ではハデス)に由来し、洞窟のある神殿はプルートに捧げられたものだそうです。
『ヒエラポリスとパムッカレ』はトルコ西部に位置する温泉地です。ヒエラポリスはペルガモン王国が築いた都市で、古代ローマ帝国時代に温泉保有地として栄えました。パムッカレで見られる白い鍾乳石の棚は、温泉水に含まれる石灰分が石化してできたものです。複合遺産として登録されています。