解説
ニカラグアの『レオン・ビエホの遺跡群』は、標高約1,300mのモモトンボ火山の麓にある遺跡です。スペイン植民地時代の1524年に築かれた、アメリカ大陸最古の西欧式都市のひとつで、1578年の噴火と1610年の地震に見舞われ壊滅しました。徐々に火山灰に埋もれたことで、初期のスペイン帝国の遺構がよく保存されました。
他のアメリカ大陸の植民都市と同じく、マヨール広場を中心とした碁盤目状の都市設計で、修道院や市議会庁舎、住宅などが築かれていました。1967年の発見以来、17の建造物の基礎部分が発掘されています。
ちなみに、レオン・ビエホとは「旧レオン」という意味です。1600年代にレオン・ビエホの街が壊滅すると、都市は約30km先に移されました。この街は「レオン」と呼ばれ、ニカラグア第二位の都市となっています。