解説
ボツワナ北西部、ナミビア国境近くに位置するツォディロには、主に先住民のサン族が残した岩絵群があります。カラハリ砂漠のわずか10㎢の範囲に4,500点以上の岩絵が集中しており、「砂漠のルーヴル」と呼ばれています。岩絵の密集度が世界で最も高い場所の一つです。
岩絵の正確な年代は不明なものの、石器時代から19世紀にかけて描かれてきたと考えられています。時代ごとにさまざまな描かれ方をしており、人類の活動と環境の変化を読み取ることができます。
ツォディロは10万年以上にわたり人々が利用してきた土地です。地元のコミュニティはこの地を崇拝の場として、また祖先の霊が訪れる聖地として崇めています。
2001年に『ツォディロの岩絵群』として世界遺産に登録されました。