解説
カゼルタ宮殿は、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』などで、アミダラ女王の宮殿として登場します。アミダラ女王とは、アナキン・スカイウォーカー(後のダース・ベイダー)の妻だった人物です。宮殿は他にも「ミッション:インポッシブル」シリーズや『天使と悪魔』などの映画のロケ地となりました。
カゼルタ宮殿は、スペイン・ブルボン王朝のカルロス3世の命により、フランスのヴェルサイユ宮殿をしのぐ存在として建設されました。5階建てに1,200の部屋と4つの中庭をもち、ヨーロッパ最大級の規模を誇ります。
宮殿の北側には、長さ3kmにもおよぶ水路を中心に、噴水や彫刻などで装飾された庭園が広がります。また、ヨーロッパ大陸に造られたものとしては最古のイギリス式庭園があります。
この水路の演出のために40km離れた山から水を引いた水道橋や、膨大な水を利用した絹工場も建築され、『カゼルタの18世紀の王宮と庭園、ヴァンヴィテッリの水道橋、サン・レウチョの関連遺産』として世界遺産に登録されています。