解説
ウプサラは、スウェーデンの「ウプサラ大学」に由来します。ウプサラ大学は1477年に設立されたスウェーデン最古の大学で、数多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。
『ロス・グラシアレス国立公園』は南米大陸の南端パタゴニア地方に位置し、南極大陸、グリーンランドに次ぐ世界第3位の規模を誇る氷河地帯です。大型の氷河が47、小型の氷河が200以上あり、最大のウプサラ氷河は約600㎢の面積を誇ります。
最も動きが活発なペリト・モレノ氷河は、年間600~800mも移動します。地球温暖化によって氷河が減少傾向にある中で、後退がみられない珍しい氷河です。
太平洋上の湿気を含んだ偏西風が、アンデス山脈にぶつかることで大雪をもたらし、降り積もることで巨大な氷河が形成されてきました。1年を通して降り続ける雪の重みで氷が圧縮され、空気が逃げるため、気泡が少なく透明度の高い氷河となっています。