解説
ミナミハンドウイルカは、熱帯から温帯のような、暖かい海の沿岸に広く生息しています。日本では『小笠原諸島』の周辺や、伊豆諸島などで見ることできます。一方、韓国では年間を通じて、唯一済州島の沿岸水域のみに生息しています。
韓国の最南端にあり、同国最大の島である済州島は、火山活動によって形成された島です。韓国最高峰の漢拏山(ハルラサン)を中心とした漢拏山自然保護区や、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)、拒文岳(コムンオルム)溶岩洞窟群の3つの地域からなります。
城山日出峰(写真手前)は、スルツェイ式の海底噴火によって誕生しました。火口を取り囲む断崖絶壁は城塞のような姿をしています。約30万〜10万年前の噴火によって生まれた拒文岳溶岩洞窟群は、世界で最も長く複雑な溶岩洞窟と見なされています。