解説
ドイツ南部、バイエルン州のフランケン地方にある『バンベルクの旧市街』には、中世の教会建築や住宅が数多く残っています。
街を流れるレグニッツ川沿いの旧漁師街は「クライン・ヴェネーディヒ(Klein Venedig)」、すなわち小ヴェネツィアと呼ばれています。ヴェネツィアとは特段共通点はないものの、ハーフティンバーの家々が立ち並ぶ景色は、ヴェネツィアとはまた違った美しさです。
バンベルクの発展は、1007年に東フランク王ハインリヒ2世が司教座を創設したことに始まります。ハインリヒ2世は、バンベルクをローマに匹敵するキリスト教の一大拠点にしようと、この街に聖堂や修道院などを建造しました。
世界遺産に登録されている旧市街には、ハインリヒ2世の命で建設され2度にわたる焼失の末に13世紀に再建された大聖堂や、川の上に建つ旧市庁舎があります。