解説
セネガル川にかかり、アフリカ大陸とサン・ルイ島をつなぐフェデルブ橋は、フランスの建築家ギュスターヴ・エッフェルによって設計されたと言われています。(諸説あり)橋が完成した19世紀末、セネガルはフランスの統治下にあり、サン・ルイ島はフランス領西アフリカの最初の首都でした。
サン・ルイ島は、ゴムの原料や象牙、そして奴隷の交易によって発展し、政治、経済の両面で重要な役割を果たしました。ダカールへの遷都に伴い、フランスの駐屯軍が島を離れたため、人口は大幅に減少。現在は、漁業や農業、観光業などが主要な産業となっています。
街は碁盤目状に街路が延び、フランス風のコロニアル建築が残ります。また、『星の王子さま』などの小説で知られるサン・テグジュペリが滞在した場所としても知られています。