解説
ジェフラはスピシュ地方で最も古いスロバキア人村落の1つです。村に立つ13世紀創建の聖霊教会には、13~15世紀に制作されたフレスコ画が残ります。17世紀にペストが流行すると、消毒の為に教会内部は石灰漆喰で覆われてしまいましたが、結果として絵画が保存されました。1950年代に、石灰除去に効果的なカゼインを含むカッテージチーズを使用して内部の石灰を取り除いたところ、その下に眠っていた絵画が再び発見されました。
スロバキアの世界遺産『レヴォチャ、スピシュ城と関連する文化的建造物群』は、東ヨーロッパにおける中世後期からルネサンス初期の最も広範な軍事、都市、宗教的建造物群の1つで、ロマネスク様式とゴシック様式の建築が非常に良い保存状態で残っています。
スピシュ城は、13世紀初頭にタタール人の襲撃に備えて築かれた城です。15~16世紀にはルネサンスやバロック様式の建物が増築され、東欧最大規模を誇りました。
2009年に拡大登録されたレヴォチャは、13~14世紀に建設された城塞都市です。後期ゴシックからルネサンス様式の建造物と、彫刻家マスター・ポールの作品が知られています。