解説
16世紀後半、ブハラ・ハン国のアブドゥール・ハンはシャフリサブズを攻略しようと試みるも、街に勾配が多いため、自身の馬が疲労で死んでしまいました。怒ったアブドゥール・ハンは街を徹底的に破壊しますが、後に自責の念に駆られたそうです。
ウズベキスタン南東部、シルク・ロードのルート上に位置するシャフリサブズは、14世紀に一代で帝国を築きあげたティムールの生誕地です。帝国最大の建造物で、ティムールの夏の居城であったアク・サラーイ宮殿や、ティムール一族の霊廟やモスク、宿泊施設を兼ね備えたドルサオダットの建築群などが存在しましたが、16世紀後半にブハラ・ハン国のアブドゥール・ハンに大半を破壊され、現在は一部の建造物及び遺構のみが残ります。