解説
ドイツ北東部にあるシュヴェリーンは「7つの湖の町」と言われる風光明媚な都市です。湖のひとつシュヴェリーン湖畔に立つシュヴェリーン城は、別名「北のノイシュヴァンシュタイン城」の別名をもつ美しい城です。建設に際しては、フランス中部のロワール渓谷にあるシャンボール城を参考にしたと言われています。
シュヴェリーンには14世紀からメクレンブルク・シュヴェリーン公国の都が置かれていました。19世紀に公国が大公国に昇格し、大公がシュヴェリーンへと居を移すと、宮殿の大規模な改築と開発が行われました。世界遺産『シュヴェリーンの邸宅群』は主にこの時期に建設・改築・拡張された計38の建物や公園、庭園からなります。19世紀のヨーロッパ、特にドイツが統一を目指す中で発展した歴史主義様式の優れた例となっています。