解説
19世紀に建てられたヴォト国立大聖堂には「完成すると街が崩壊する」という言い伝えがあり、未完成のままとされています。
標高2,850m、アンデス山脈の高地にあるエクアドルの首都キトは、新大陸における宗教の中心地となった都市です。元は先住民のキトス族が築いた街があり、15世紀末にインカ帝国の支配下に置かれてインカ第2の都市として繁栄しました。
16世紀にスペインが街を侵略すると、インカ族は抵抗のために自ら街を焼き払ってしまいます。廃墟と化した街には、スペインの都市計画に基づき植民都市キトが築かれ、修道院や教会堂など多くの宗教建築物が建設されました。