解説
紀元1世紀ごろのローマ時代に建設されたとされるラス・ファレラス水道橋は、フランコリ川からタラゴナへ水を供給するために造られました。この水道橋が「悪魔の橋」と呼ばれるようになった逸話には、このほかにも「悪魔が『最初に水を飲んだ人の魂をもらう』という契約を住民と交わして橋を築いた」といった話があります。
スペインの『タラゴナの考古遺跡群』は、古代ローマ時代にイベリア半島最大規模の都市だったタラゴナの遺跡群です。紀元前218年にローマに占領されたタラゴナは、ローマ帝国のイベリア半島進出の拠点となり、歴代の皇帝たちも訪れる政治・経済の要衝へと発展しました。
この遺跡群には、ローマ帝国時代の植民都市の模範となった、1㎞の城壁や公共広場、円形闘技場などが残っています。ラス・ファレラス水道橋は、カタルーニャ地方で最大規模のローマ水道橋とされ、高架式の2層アーチ構造で、高さ27m、現存する部分の長さは217mに及びます。