解説
ワラキア公ヴラド3世は「ドラキュラ」と自らも名乗っていました。これは父が竜公(ドラクル)と呼ばれていたため、語尾に息子を意味する「a」をつけてドラキュラ(竜公の息子)としたためです。彼はまた、敵軍のみならず自分の国の貴族に対してまで串刺しの刑を行い、ヴラド・ツェペッシュ(串刺し公)とも呼ばれました。
シギショアラは、ドイツからの職人や商人の入植者によって築かれた城塞都市です。黄色や赤に塗られた家屋や古い教会が立ち並び、ルーマニアでありながら中世ドイツの美しさがそのまま残っています。城壁の塔には「靴職人の塔」や「鍛冶屋の塔」など、中世の人々の暮らしをイメージさせるような名前が付けられています。