解説
ザンベジ川が大地の割れ目に、ものすごい轟音と共に流れ落ちるヴィクトリアの滝=写真=は、落差が150mほどもあります。そのため魚はこの滝を登ることができず、また滝から落ちては死んでしまうため、滝の上流と下流で全く違う種類の魚が確認されているのです。
ヴィクトリアの滝の水量は、雨期だと毎分5億リットルにもなります。1855年にこの滝を訪れたイギリスの探検家リヴィングストンは、この滝の大きさに感動し、母国のヴィクトリア女王にちなんで「ヴィクトリアの滝」と命名しました。現地のマコロロ族はこの滝を「モシ・オ・トゥニャ(ごう音を響かせる水煙)」と呼んでおり、現在のユネスコでは主にその名が使われています。