解説
ケルト語でハルは「塩」を意味しており、ハルシュタットは紀元前3000年頃から現在まで岩塩の採掘が行われている塩の街でもありました。中世において塩は「白い黄金」と呼ばれるほどの価値があり、ハプスブルク家によって手厚く保護されてきました。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも取り上げられたハルシュタットの街並みは、ハルシュタット湖からダッハシュタイン山塊へとつながる斜面にあり、かわいらしい家々や教会が山の裾野を飾り付けているようにも見えます。しかし、お墓の土地を充分にとることが出来ないため、遺骨は聖ミヒャエル礼拝堂地下の納骨堂に納められ、墓碑の代わりに名前や命日、職業、そして草木などの絵が遺骨に刻まれています。