解説
1642年、国王チャールズ1世の圧制を非難する「大抗議文」が下院を通過すると、国王は下院議場に乱入して、多くを占めるピューリタン(清教徒)議員の逮捕を要求しました。この出来事をきっかけとする国王と議会の対立はピューリタン革命へと発展し、国王は処刑されました。それ以来、英国国王は下院議場への入場が認められていません。
ロンドンの中心部に位置するウェストミンスター地区は、中世よりロンドンの政治・文化の中心です。英国議会が議事堂として使用するウェストミンスター宮殿=写真=や、ウィリアム1世以来ほとんどの国王の戴冠式が行われたウェストミンスター・アビー、一般の信者の礼拝場であるセント・マーガレット教会などがあります。