解説
タスマニア島では、現在この島にのみ生息するタスマニアデビル=写真=を見ることが出来ます。しかしタスマニアデビルは、1996年に公式に報告された「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」と呼ばれる伝染病により急激に数が減少し、絶滅の危機に直面しています。DFTDは治療法がまだないため、近隣のマリア島への集団移住やオーストラリア本土の動物園での保護など、対策が進められています。
タスマニア島は、かつてゴンドワナ大陸の一部で、オーストラリア大陸と陸続きであったと考えられています。タスマニアデビルは、以前はオーストラリア大陸でも生息していたことが化石から証明されていますが、現在は野生のタスマニアデビルは確認されていません。