解説
アジア大陸にある中国の中心の辺りに始皇帝陵と兵馬俑坑があります。始皇帝陵とは、日本では弥生時代にあたる紀元前221年に、中国で最初の統一国家を築いた秦の始皇帝のお墓です。
始皇帝は、皇帝になると同時にお墓を作り始め、約40年かけて完成しました。大きさは南北約1.3km、東西約600mもあり、地下には巨大な宮殿が埋められているのではないかと考えられています。しかし、皇帝のお墓であるため、発掘は行われておらず、今でも多くの謎に包まれています。
兵馬俑坑とは、何千体もの兵馬俑(兵士や馬の像)や青銅でつくられた武器などが発見された場所です。180cmほどの大きさがある兵馬俑の姿は、実際の兵士そっくりに作られていて、どの像もすべて違う顔や格好をしています。これらの兵馬俑は、始皇帝が死んだ後も生きている時と同じような生活ができるように、皇帝の遺体と一緒に埋葬されました。こちらも発掘調査が終わっておらず、まだ6,000体以上の兵馬俑が地中に眠っていると考えられています。