解説
16世紀に修道院が建設された当時、先住民は屋外で宗教儀式を行う習慣がありました。先住民が新しい宗教であるキリスト教を受け入れやすくするため、儀式を中庭や屋外で執り行うことが出来るようなパティオ構造の礼拝堂などが作られました。
メキシコ中央高原にあるポポカテペトル山麓には、
16世紀に建設されたキリスト教の修道院群が残っています。コルテスがテノチティトランを征服してアステカ帝国を滅ぼした後、ポポカテペトル山麓のクエルナバカに修道院が築かれ、キリスト教布教の拠点となりました。その後、一帯には修道院が次々と築かれ、16世紀末にはその数が300を超えたとも言われます。世界遺産にはそのうち14件が登録されています。