解説
シンハラ王国のカッサパ1世は、弟のモッガラーナを追放し王であった父ダートゥセナを殺して王位につくと、岩山の頂きに宮殿や庭園、貯水池などを含む空中庭園を完成させました。北側には高さ数十メートルの獅子の形をした巨大な城門が築かれ、「獅子の山」を意味するシーギリヤと呼ばれるようになりました。現在も獅子の足先だけ=写真=が残っています。
シーギリヤの西側岩壁には、「シーギリヤ・レディ」と呼ばれる華やかな装身具で身を飾った「天女」たちを描いた壁画が残っています。カッサパ1世の宮殿で暮らしていた女性たちがモデルと考えられており、かつては500体ほどありましたが、風や雨にさらされて、現在確認されているのは22体だけです。