グアラニのイエズス会布教施設群(アルゼンチン共和国及びブラジル連邦共和国)
Q.
「グアラニのイエズス会布教施設群*」に遺構が残る「レドゥクシオン」とは何でしょうか? (*正式名称は『グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側)』)
【1】 先住民の祭祀
【2】 先住民の神殿跡につくった大聖堂
【3】 宣教師と先住民の共同体
【4】 宣教師と先住民の戦場
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※せかけんクイズの内容は実際の試験問題とは異なります。
解説
「レドゥクシオン=写真=」とは、イエズス会の宣教師たちが先住民と共同生活を送りながらキリスト教化を行った共同体のことです。共同体では、布教のほかに農業や畜産、教育、西欧建築の石彫りや木彫りの指導なども行われていました。17世紀半ばまでに約30のレドゥクシオンが作られ、最大15万人が暮らしていたと考えられています。
レドゥクシオンは、イエズス会の成功に反感を覚えたスペインやポルトガルの圧力によって移住を余儀なくされ、両国の軍隊が侵攻すると、共同体は放棄されて集落は崩壊しました。1767年に「イエズス会追放令」が出されると、イエズス会の宣教師たちは南アメリカからも追放されました。世界遺産には、5ヶ所の遺構が登録されています。