解説
カナイマ国立公園には、先住民から「テプイ(神の家)」と呼ばれる標高2,000m以上のテーブルマウンテン(卓状台地)が100以上あります。そのひとつアウヤンテプイ山から流れ落ちる世界最長の滝は「エンジェルフォール」と呼ばれています。これは「エンジェル(天使)」のように美しいからではなく、発見したアメリカの探検家ジミー・エンジェルの名前に由来するものです。
カナイマ国立公園の一帯は、かつて五大陸が誕生したプレート変動の時、変動軸の上にあったためほとんど影響を受けませんでした。そのため17億年前の地層が残っていて、絶壁のテーブルマウンテンの頂上では、原始的な特徴を残したまま進化した固有の生態系を見ることができます。