解説
ヴァスコ・ダ・ガマは、ポルトガル王マヌエル1世によるインド航路開拓の命を受け、1497年にリスボンを出発すると喜望峰を通過してインドに到達しました。マヌエル1世は、ヴァスコ・ダ・ガマの功績とエンリケ航海王子の偉業をたたえてジェロニモス修道院を建立し、歴代の王と共にヴァスコ・ダ・ガマの棺=写真=も安置しています。
石灰石でつくられたこの修道院には、南門の上部中央にエンリケ航海王子の像が飾られ、扉の上の半円形のタンパンにはこの修道院の名前にもなった聖ヒエロニムス(ポルトガル語でジェロニモ)の生涯が描かれています。修道院は、ロープや天球儀、船などの海洋をモチーフにした、ポルトガル独自のマヌエル様式で装飾されています。