解説
1675年に江戸幕府が調査のための船を小笠原諸島に送ると「此島大日本之内也」という碑を設置し、「無人島(ぶにんじま)」と名付けました。その後も人の住まない島でしたが、1830年にハワイから白人5人、ハワイ人25人が入植し初の移住民となると、「無人島」を語源とする「ボニン・アイランズ(Bonin-Islands)」と名付けられました。
小笠原諸島は亜熱帯に属し暮らしやすい気候ですが、一般住民が生活しているのは父島と母島=写真=だけです。固有生物の多様性が評価される小笠原諸島は、大陸と一度も陸続きになったことのない「海洋島」の中でもプレート活動によって島が誕生した「海洋性島弧」に分類され、地層を「枕状溶岩」として地上で見ることができる点も特徴です。