解説
ムザブ族のベージュやターコイズブルーに彩られた都市景観は「キュビスム的」とも形容され、近代ヨーロッパの建築家たちに大きな影響を与えました。「国立西洋美術館」の設計で知られるスイス出身の建築家ル・コルビュジエは、「インスピレーションが枯渇するたびに、私はガルダイヤ=写真=への航空券を買う」と語り、たびたびガルダイヤを中心とするムザブの谷を訪れました。
ベルベル人の一派ムザブ族は、イスラム教の少数派であるイバード派を信仰していたため、9世紀頃ウマイヤ朝から迫害されこの地に城塞都市を築きました。ガルダイヤ、エル・アーティフ、ブー・ヌーラ、ベニ・イスゲン、メリカの5都市が世界遺産登録されています。