解説
ロベン島の周囲は潮流が激しく脱出が困難ため、17世紀頃からオランダやイギリスによって犯罪者を島に隔離するための施設=写真=が作られていました。20世紀になり南アフリカ共和国で人種隔離政策のアパルトヘイトが法制化されると、反対する政治犯を収監する収容所として使用されるようになりました。後に南アフリカ共和国大統領となるネルソン・マンデラ氏などが収容されており、2013年末にネルソン・マンデラ氏が亡くなった時には、マンデラ氏の経歴と共に世界中から注目を集めました。
1996年に監獄島としての役目を終えたロベン島は、翌年に南アフリカ共和国の芸術科学文化技術省の管理下に置かれ、島全体が過酷な歴史を伝えるための博物館となっています。