解説
バスク地方にあるビスカヤ橋は、ゴンドラを使った世界初の運搬橋です。このビスカヤ橋を設計したスペインのバスク地方出身のアルベルト・デ・パラシオは、エッフェル塔や自由の女神像の鉄骨構造を設計したギュスターヴ・エッフェルと親交が深い建築家でした。もともと橋専門の建築家であったエッフェルの影響を強く受けて、ビスカヤ橋の設計をしたと考えられています。
ビスカヤ橋は、当時の先端技術を用いた軽量のねじり鋼鉄ロープをケーブルとして使用しています。橋げたからケーブルで吊るされたゴンドラで人や車を運ぶこの形式の運搬橋は、ビスカヤ橋以降ヨーロッパや南北アメリカ、アフリカなどで作られましたが、現在はビスカヤ橋以外残っていません。