解説
アンダルシア地方の中心都市セビーリャは、他のスペインの都市と同じく、イスラム教徒やキリスト教徒の支配下で文化が混ざり合ってきました。大聖堂=写真=は、かつてイスラム教徒の大モスクであったものが、レコンキスタ後すぐにキリスト教の大聖堂に改修され、その際にミナレット(礼拝の時間を知らせるための塔)だった塔が装飾を加えられ鐘楼「ヒラルダの塔」となりました。
世界遺産にはセビーリャの大聖堂の他、ルネサンス様式の商品取引所だったインディアス古文書館や、国王の居城・要塞であったアルカサルなどが世界遺産登録されています。
新しく郊外に築かれた高層ビルが旧市街の景観を乱すとして危機遺産リストへの記載が検討されたこともありました。