解説
ジャイアンツ・コーズウェイは、アイルランドの巨人フィン・マックールが、スコットランドの巨人ベナンドナーと戦いに行くために作ったという伝説が残されています。
伝説によると、フィンはスコットランドに着く前に眠くなって寝てしまいました。いつまでもやってこないフィンを探しにきたベナンドナーを見たフィンの妻は、フィンに毛布をかけて小さな子供に見せかけます。それを見たベナンドナーは、子供があんなに大きいのだから父親のフィンはもっともっと大きいのだろうと思い込み、道を蹴散らしながら逃げ帰りました。そのため、ジャイアンツ・コーズウェイはガタガタとした奇岩が続く現在のような姿になったとされています。
本当のジャイアンツ・コーズウェイは、約6,000万年前に地殻変動によって誕生しました。正六角形をした約4万本の玄武岩の石柱が約8kmにわたって連なる風景は、地殻変動により火山が噴火し、そのマグマが冷える過程で収縮してできたものです。