解説
ポーランド南部の街オシフィエンチム(ドイツ名アウシュヴィッツ)=写真=には、1940年にナチス・ドイツによって作られた強制収容所が残されており、『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクも一時期収容されていました。ここで、アンネ・フランクのようなユダヤ人や政治犯、ロマ(ジプシー)など約150万人が殺害されたと考えられています。
現在は『アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)』という長い名前ですが1979年に世界遺産登録された時の名前は『アウシュヴィッツ強制収容所』でした。しかしこれでは、強制収容所をポーランド人が作ったと誤解される恐れがあるので、2007年の世界遺産委員会で現在の名前に変更されました。