解説
英国西部のウェールズ地方にあるグウィネズの城郭群は、13世紀後半にイングランドのエドワード1世によって建設された城郭群です。グウィネズは、エドワード1世がウェールズに侵攻したとき、最も激しく抵抗した土地であったことから、征服後に独立運動を抑えるための城郭が10も建設されました。これらの城は環状に配置されており「アイアン・リング」とも呼ばれています。世界遺産にはカーナーヴォン城=写真=のほか、ボーマリス城、コンウィ城、ハーレフ城の4城が登録されています。
世界遺産登録されているうちで最も大きなカーナーヴォン城は、エドワード1世の息子エドワード2世が生まれた城とされ、王子にはプリンス・オブ・ウェールズの称号が与えられました。現在でも次期国王となる王子の称号として使われ、この城で叙位式が行われています。