解説
ブルゴーニュ地方にあるヴェズレーは、サント・マドレーヌ教会を頂点として丘の上に造られた小さな街です。エルサレムを目指す第二回、第三回の十字軍が集まり士気を高めた場所であり、またキリスト教の聖地として多くの巡礼者が集った場所でもあります。キリスト教の聖地であるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の始まりの街のため、サンティアゴのシンボルであるホタテ貝の印が街のあちらこちらにあります。
サント・マドレーヌ教会の礼拝堂入口のタンパン(扉の上の半円形の場所に彫られた彫刻)は、ロマネスク美術の傑作として有名で、イエス・キリストを中心に十二使徒や様々な国の人々の姿を観ることができます。