解説
大西洋に注ぐドウロ川河口に位置するポルトは、商工業の地として発展し、18世紀にはドウロ川流域で栽培されたブドウを原料とするポルトワインの積出港として繁栄しました。ポルトワインは甘口の「ポートワイン」として、日本でも有名です。
ドウロ川北岸に広がる旧市街では、ロマネスクやゴシックだけでなく、イスラム様式やマヌエル様式、アズレージョ(白地に青などで彩色されたタイル)を施した聖堂など、文化の交流したイベリア半島らしいさまざまな建物を見ることができます。また南岸にはワイン工場などのワイン関連産業施設が集中しており、その両岸は近代的なドン・ルイス1世橋で結ばれています。